By The Day


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亀とアキレスと自分と

時は紀元前、エレア学派のゼノンは、パルメニデスの”不動説”を弁護しようと試み、物体の運動を否定する逆説を提示した。“亀に追いつけないアキレス”、”静止している飛ぶ矢”に代表される『ゼノンのパラドックス』である。
さて内容はというと、前者の例を引き合いに出すならばこんな具合になる。

「アキレスは亀と競争することになった
アキレスは亀にハンデを与える
がしかし、仮にアキレスが亀の二倍に速さで進んだとしても
アキレスが亀が元居た地点との中点を通過したとき、亀はその分前に進んでいる

するとアキレスと亀との間には必ず(無限に)中点が存在するわけでアキレスはその中点を通らないといけないという点において亀を追い抜くことは出来ない」

パルメニデス、並びにゼノンがこれをもって物体の不動性を唱えることには、もはや詭弁と言って差し支えのない経験的な根拠があるが、上記のパラドックスのみを字義的に見たとき、そう簡単に放り出すことの出来ない何かがあるように思う。

数千年の時を経た今、アキレスの追いかけた亀は”目標”という形で自分の前途に確かに存在する。追いかけても捕まえられるものでないからこそ目標といえる一方、捕まえられないともがくほどそのループに嵌ってしまうという点でパラドックスとも言える。

しかしやはり、自分はゼノンのパラドックスを経験科学的に破る立場を取りたい。
きっとアキレスは、何の不思議もなく亀を抜いた

そして自分も何の不思議もなく亀を抜く人間でありたい
亀を抜いて、パラドックスを破って、慢心のアキレスとは裏腹に

次の亀を探し求める人間でありたい。

blogの初投稿
タイトル"By the day"に寄せて
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by yu-yama0520 | 2006-04-29 00:41 | essay

    

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