By The Day


バレリーナ

題字の通り、「バレリーナ」と聞いて僕が思い出すのはなんたらのなんたら(←何も分からない)に乗って体の柔軟性を武器に、軽やかに跳ねたり、時に足を開いて地面に座ってみたりするあの「バレリーナ」ではない。

僕にとってのバレリーナは俊英岩井俊二の「花とアリス」に出てくる蒼井優演じる有栖川のバレエ、つまりはバレリーナとしての蒼井優なのだ。もとよりああいう擦り切れて、風が吹いた後みたいな表情をする女性はすごい魅力的で、ましては細身となるとそれはもう魅力的この上ないのである。なんてもんだから作品中で蒼井優がバレーを踊るシーンはもう釘付けだったのである。(ちなみに御本人は経験者だったらしい。なるほど上手いわけだ)

そんな僕だから先日ある人に誘われて”モダンダンス”なるものを見させていただいたときは斬新さに胸が躍った。そもそも行く前は”モダンダンス”の何たるかなどという知識は微塵も無く、慌てて勉強したのだがどこを調べても僕にイメージを描かせてくれる説明は無く、結局”モダンダンス”=”社交ダンス風の緩やかなダンス”という(結局のところ大はずれな)知識を持って会場に行ったのである。会場には年配の方が多く、それもそのはず、というのも地域の振興行事なのだから僕みたいなへんてこりんは言わずもがなで浮いていたのである。

さて、本題のモダンダンスであるがこれが実にすばらしかった。何がすばらしいのかって僕の描いていたモダンダンスのイメージをあっさり打ち破り、それはこれまた僕の描いていたバレリーナの踊るダンスに近かったのだ。静と動、緩と急、そういった動きを腕と足、そして体全体で作り出しているようで、さらに奏でるジャズ、或いはもう少しノスタルジックな音楽が一層踊りを妖しくみせていた。さらに曲目ごとにきちんと衣装も変わって、こんな演技を只で見せてもらっていいのだろうか?なんて幾分の申し訳なさを感じながら岐路に着いたものだ。

映画の中の話を真に受けて現実に引きずり出すのはお馬鹿なのかもしれないが、あの時の蒼井優にみせられたのは「スイッチの切り替えの巧みさ」故なのだと思う。僕は(自分が二面性を持つ人間だから)全てが一面で乗り越えられてしまう(その意味ではすごいし、強い)人よりも実はこんな部分もあります、見たいな人がすごくきらきらして見えるしそういった部分を見たときは異様に共鳴してしまう。普段静かな、開くべきときにしか口を開かない人が、真剣に何かに取り組んでいたり、服を観てにこっとしていたり、そういうgapをみせるとき、そんなときが非常に好きなのである。
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by yu-yama0520 | 2006-06-04 21:15 | essay

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