By The Day


銭湯の文化

日本には他の国には無いようなオリジナルな文化が存在するわけであるが、オリジナル度、という点において”銭湯”は突出しているように思う。

入浴、ということならば当然沐浴を含めて宗教的な要素をはらむにせよたいていの人類が行うことである。ただ僕の知る限りにおいてはやはり互いに裸で語らい、その後は食事を取って寛ぐ「風呂講」的な文化は日本が世界に発信するスペシャルな文化の一つといって差し支えないように思うのだ。というのも高校時代にイギリスでちょこーっと(←この点強調。)暮らしたときも本当に彼らはシャワー+香水の毎日。たまに日本からやってきた僕に見かねて湯を張るときも半身浴といって差し支えないくらいの水位だし、そもそもバスタブは浅いし、と文化先進国とされる欧米がああならばやはり日本の”入浴”というコンセプトは非常に心地よいものなのだなあと実感する。個人ベースの入浴習慣がこうも違うのだから皆が集って一斉に大きなお風呂に入る”銭湯”なるものは彼らの目にはおよそ奇妙に映るのだろうと思う。

さて、そんな銭湯に今日親友2人と行ってきた。銭湯も江戸時代のそれとはかなり明確に線を画す訳で露天風呂ならぬ”野天風呂”なるものが僕らをお出迎えしてくれた。暑さと時間を忘れて、程よく出た星を見ながら、恋愛なり、結婚なり、家族なり、涙についてなり、羅列すれば野暮ったいような話を延々と数時間聞いては話し、話しては聞きを繰り返した。にしても彼らは本当に頭が切れて、ロジカルで、ワクワクする。程よく暖かいお湯の力も借りて、またお酒に乗ってする話とは違った切り口から、真剣に議論がし合えたように思う。

利便性の追求と共に”銭湯”もその形を大きく変えてきたが、人々が風呂に求めるもの、何故銭湯なるものを作ったのかということは依然として不変なのだなという気がした素敵な一日であった。


  
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by yu-yama0520 | 2006-05-03 02:09 | essay

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